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Memory of Night 2
第50章 episode of 0

「最近急に寒くなったな」
「もう十二月ですしね」
「ストーブ出すか」

 桃華は唐突に立ち上がった。すきまだらけのアパートは寒い。暖房は入れてくれるけれど、エアコン自体が古いのか、あまり暖かくはならなかった。
 それでも上着を着込み、温かいご飯を食べればどうにか過ごせなくはなかったが最近また冷え込んでいる。

「ストーブもあったんですね……」
「うん、灯油も買ってきた」

 桃華が押し入れを開ける。予想に違(たが)わず、年季の入った小型のストーブが見えた。
 その、すぐ上。

(誰?)

 小さな写真立てが見えた。中学生くらいの女の子が写っていた。ツインテールの髪と、華やかな化粧の下の笑顔、胸にはピンクのテディベアを抱いている。
 一瞬桃華の若い頃の写真かと思ったが、あまりに雰囲気が違っていた。顔立ちも違う。桃華ではない。

「灯油入れてくる」
「あ、僕が……」
「いーよ、座ってな」

 桃華が付属のタンクを取り出し玄関に向かう。

「その写真の子って……」

 桃華が、一瞬ぴくりと動きを止めた。
 写真立ての中の少女を一瞥し、わずかに目を細める。

「……可愛いだろ? あたしの妹だよ」
「妹さん?」

 秋広が問い返した時にはもう、桃華は玄関にいなかった。ドアが閉まる音が室内に響き渡った。
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