この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Memory of Night 2
第20章 秘密のお薬

晃はすぐにソファーを立ち、寝室に向かった。衣装ケースの奥のアダルトグッズを漁る。
宵に見つかると問答無用で全部捨てられかねないので、こっそりとネットで買って紙袋に詰め、隠しておいた。
試したことのない小道具は幾つかあったが、しばらくアブノーマルはしないときっぱりと宣言されてしまったばかりなので、晃は宵本人が気付かなそうなものを選んだ。
宵はほとんどシャワーだけだし、いつも十分足らずで出てきてしまう。
急がなくては。
晃は目当てのものを紙袋から取り、脱衣所で小細工をして、浴室のドアを開けた。
「……!?」
ちょうど髪を洗い終わり流していた宵が、片目だけを開け振り返る。
「もう体洗った?」
「まだだけど」
「ボディーソープ終わりそうだからこっち使って」
晃ははいこれ、と持っていたボトルを差し出す。
「……まだ半分くらい無かったっけ?」
もともと浴室にあったボディーソープを取ろうとする宵。だが一瞬早く、晃が奪う。
「ほら、終わりだよ。片付けとくから」
「……ほんとに? ありがと」
晃はにっこりと笑った。
「ごゆっくり」
そうして浴室の扉を閉め、脱衣所を出た。

