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Q 強制受精で生まれる私
第15章 6.0 度目
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 あれだけ慌ただしかった院内も、夕陽が沈む頃には嘘のように鎮まりかえる。

 昼のとばりが降りると共に夜の幕が上がるあべこべの世界の中で、私は夜行性の動物の如くゆっくりと今日の来院者のリストをまとめあげ、のそのそと受付から席を立ち猛獣が待ち構える穴へと向かう。自ら唾液を垂らす猛獣の前に赴くなんて自殺行為に等しいなと思いつつ、私は身の危険への高揚感からか生唾をごくりと大きく飲み込んでからノックをし、処刑場のドアを開ける。

「失礼します。先生、今日リストまとめ終わりました…先生?」

 扉の先には先生がてぐすね引いてこちらを待っているとばかり思っていたけど、先生はまるで神隠しにあったかの様に忽然と姿を消していた。何者かに拐われたのならいざ知らず、テレポートが使える超能力者だとは聞かされていない。

 受付でずっと仕事していたのだから外出したらすぐに分かる。つまりあの人は何らかの目的があってこの部屋のどこかに隠れている、ということだ。
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