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見られたせいで。
第4章 食べちゃった。
 田舎とあっ土地だけは広く売場面積も品数も大手の店に負けてはいない。俺はハイエースを地下駐車場の最奥に停めた。店に入るには不便そうな場所だが近辺に何台か高級車が停まっている。車を降りて向かった先はstaff onlyと書かれたやけに頑丈そうな扉の前だ。壁に有るカードリーダーにカードキーを通すと電子音がして扉が開く。及び腰の女性陣を連れて奥に進むと高級そうなスーツを着こなした妙齢の美女が立っている。 
 「如月様。よくお越しくださいました。」
 「店長さん。お久しぶり。盛況そうだね。」
 「如月様に書いて頂いた記事のお陰でございます。」
 社交辞令を交わしながら八畳程の伽藍とした部屋に通される。
 「如月様。今日は六名で宜しいのですか?かなり可愛らしい方もおいででてすが?」
 「六人で間違いない。準備してくれ。」
 奥に立っていた従業員が姿を消すと店長は「失礼します。」と声を掛けて俺の服に手を掛ける。
 「ご主人様?」
 外では「あなた」と呼べと言ってるのに仕方のないやつだ。
 「騒ぐな。お前達も脱がせてもらえ。」
 俺の言葉を合図にしたように手に布の掛かった盆をもった女性従業員が6名入ってくる。赤の他人に服を脱がされるのは抵抗があるようだが命令には逆らえない。皆大人しくされるままに裸に剥かれる。一人を除いて。弥生はすっかり怯えて全裸になった愛美に抱き付いている。
 「店長さん。すまない。あの子だけうちのに手伝わせていいかな?」
 「どうぞ。構いません。」
 店長の許可を貰って愛美に裸にされた弥生を含め6人に赤い首輪が巻かれる。そして目元だけを隠すような仮面。
 「これから先ではご自身の為に仮面をお取りにならないようお願いいたします。」
 店長の言葉に頷くと大きな扉が開かれる。
 そこには七組程のグループが点在していた。どのグループも共通点がある。一つは全員全裸であること。一つは仮面だねの人物の側に仮面と首輪をした人物が寄り添っいること。
 「ご主人様。ここは?」
 「SMマニアが奴隷を自慢する場所さ。調教グッズも沢山扱ってる。マニアの聖地だな。」
 そう、首輪をしてるのは皆奴隷だった。どれもご主人様に恥をかかせまいと堂々としている。はしゃいだり戸惑ったりしてるのはうちの娘達だけだ。俺はこの新鮮な反応が見たくて内緒にしていたのだ。他のご主人様達も微笑ましく見ている。
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