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見られたせいで。
第4章 食べちゃった。
 軽く頭を下げて挨拶すると皆片手を上げて応えてくれた。これで受け入れられた。
 ここではご主人様の許可無しで他人の奴隷に触れることは御法度だ。また一切の電子機器の持ち込みも出来ない。従業員による脱衣にはボディーチェックの意味もあったのだ。
 「あれ?」
 頓狂な声を上げて弥生が走り出す。まずい。子供だからといって粗相を許してくれる人ばかりとは限らない。弥生は一組の主従の前で止まった。
 「うちの娘が失礼しました。」
 何か言われる前に詫びる。心臓が縮み上がる。何とか無事に済んでくれ。俺の気も知らないで弥生は続ける
 「エマちゃん?」
 奴隷の目が丸くなる。
 「あの時のお嬢ちゃん?」
 そうか。スレイブの巣で会った二人だ。俺はエマの主人と会釈を交わす。ここでは名乗る必要はないのだ。
 「今日はエマちゃんワンちゃんじゃないの?」
 「お嬢ちゃんはワンちゃんの方がいいの?」
 「うん!」
 ウワァ~。子供の無邪気さってこれだから恐い。怒るなよ。怒らないでくれ。
 エマ主人は楽しそうに笑うと
 「エマ!お座り」
 と犬の命令を下す。瞬時でエマは犬になる。流石によく仕込まれてる。エマは前回と違い弥生に何を命令されても嫌がる素振りを見せない。それは同じ首輪を着けた奴隷同士という安心感があるからかもしれない。
 さて、エマを借りるだけでは申し訳ないな。
 「ポチ!」
 呼ぶと愛美は膝を上げた四つん這いで駆けてきてお座りすると俺の脚に頬擦りする。
 「うちのポチです。一通り調教は済んでるんで試してみませんか?」
 「いいんですか?」
 エマ主人が興味を持ったようなのでアゴをしゃくって合図する。愛美いや、ポチは「ワン」と鳴くとエマ主人の足元に伏せをして脚指をペロペロ舐め出す。エマ主人は胡座を掻いて座ると脚舐めを続けさせながらポチの頭を撫でる。ポチは嬉しそうに鼻をならすと舌をどんどん進ませる。その先にあるのは貧相ながらも勃起したチンポだ。エマ主人が「いいんですか?」と訊いてくるが俺は許可するしかなかった。ホテルでもここでも粗相をしたのは俺の娘なのだ。
 「ポチ。ご奉仕しろ。」
 血を吐く思いの命令は実行されることはなかった。ポチの口が触れる前にエマが主人のチンポを咥えたのだ。嫉妬心からなのか助け船なのか判らないが愛美が他人のチンポを咥える所を見ずにすんだのだ。エマに感謝だ。
 
 
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