この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不埒に淫らで背徳な恋
第8章 【本能のまま乱れ咲くのは愛と呼べるでしょうか?】




思わず両手で頬を拭う。
不意打ち過ぎてびっくりしたのと、こんな私を必要としてくれる温かさに張り詰めていたコップの水が溢れてしまっていた。




「キミと出逢って僕の人生は一変した……随分待ったんだ、もう焦らさないでくれないか」




今までに何度かこんな顔をされたことはあるがいつもの冗談だと受け流していた。
結婚してからも同じ態度だったしいつでも何処でも口説くのが趣味なんじゃないかと思うほど他の誰かにもそうしているんだと。




「びっくりさせちゃってごめんね?いつもの調子じゃないから逆に困らせたかな」




「いえ……あの、ありがとうございます」




「信じてもらえないかも知れないけど、さっきも言った通り僕はキミに出逢った時点からずっと想い続けてるんだ、それだけは信じて欲しい」




「はい」と返事する時にはもう涙は止まっていた。
まさかそんな前から想われていたなんて今初めて知った。
嬉しさよりも戸惑いの方が大きい。




仕事関係者だからと線引きしていたのもあるけど、何気に色々と傷付けてしまってたんだよね。
見た目のチャラさが原因だよ〜!
最初からスルーしてました。




「まさかもう、すでに誰かのものなんかじゃないよな?」




急に話が飛んでびっくり。
慌てて否定したら胸を撫で下ろし安堵の笑みを浮かべてらっしゃる。
ちょっと苦手だな……この雰囲気。
全然慣れない。
だって小山社長はずっと私の中で……




「っていきなり言われてもすぐには気持ち切り替えられないよなぁ…!だからこれからはプライベートでも少しずつ知ってもらえればな…って思ってる」




「そ、そうですね」




「だから…その、あれだ」




何かしどろもどろしている社長は見てて面白い。
普段あれだけ堂々としている人だから。




「今度、デートしよう」




ずっと大人の雰囲気があってチャラさも落ち着いてきたかと思ったのに、こうして真面目な顔で再びお誘いしていただけるなんて本当贅沢な話だ。




ファッション雑貨のホワイトデザインって実は結構大手な会社で業界内ではトップクラス。
そこの社長だよっ!?
かなりの将来安泰が約束される。











/333ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ