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小夜
第8章 さようなら
そして小夜をいじめ抜いたお兄さまは、次の朝、生気に満ちた体と心で、小夜のベッドを後にします。

死んだような心と体の小夜をひとり残して。



それから数日たった後に、お兄さまは言うのです。


「小夜、あの件は片付いたよ」


まるで小夜のいのちを奪いながら、お兄さまは、そしてこの家は、ますます繁栄していくようです。


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