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小夜
第4章 くるしみ
……ここまで書いて、小夜は書き続けることができなくなりました。
あの夜、続けられたいたぶりは、とてもつらくて、哀しくて……
思い出すのが苦しいのです。

お兄さまは続きを書くように言いました。
小夜がうなだれたまま、手を進めないのを見ると、お兄さまは携帯を取り出し、画像を見せてきました。


……唇の端から精液をこぼし、泣きじゃくる小夜が写しだされていました……。

あの夜の小夜を、お兄さまは撮影していたのです。


お兄さまは厳しく、この続きを書かなくてはいけない、と言いました。

このつとめで小夜の唇は、言葉だけでなく、本当に、お兄さまのものになったからだと。


お兄さまが、小夜の後ろで見つめています。
小夜がお兄さまの言葉に従うのを待っています。
お兄さまは、小夜の乳首をつまんでいます。
ゆっくりと、絶え間なく、小夜の乳首を回しています……
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