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美女の身影
第24章 危険な誘惑(1)
室内へ入ると高級感のある内装に佑奈はまた「わあ」と声をあげた。


佑奈「えっ、お部屋にもお風呂があるんですね!」


佑奈は部屋風呂がある事を知って驚いているようだった。
たがそれは高級感な宿への感嘆を高める好意的な驚きだった。
部屋"にも"と言う台詞にもあるように、彼女は当然大浴場もあるものだと思っている。


部屋の大開口のガラスから和風に仕上げられた湯船やシャワー台がすべて一望できた。当然ガラスの内側についた障子で視線を遮断することはできるが思ったより部屋の内外が一体感のある作りになっている。
黒井はより一層不安になる。


黒井と佑奈は畳の上に設置されているローテーブルを挟んで座り、仲居の説明を聞く。


仲居の説明が進む内に、佑奈はこの宿には各部屋に設置された風呂しかない事を悟ったようだった。
黒井は仲居の話に頷きながらも、まるで話が入ってこなかった。
佑奈の反応が気にかかるが、彼女がどんな顔をしているのか恐ろしくて見ることができなかった。


仲居「ではお食事の頃にまた参ります」


部屋食の時間を告げて仲居が部屋を後にすると、2人だけで取り残された。


黒井は恐る恐る正面に座る佑奈を見た。
彼女は両手で口元を覆うと、驚きの混じった視線で黒井の方を見た。


佑奈「お風呂・・・お部屋のお風呂しかないんですね・・・びっくりしました」


その言葉を聞いた瞬間に、黒井はやってしまったと思った。


彼女の視線を受けながら、どう返答すればいいのかとぐるぐると頭の中を思考が駆け巡る。


黒井「ごめん・・・確認不足だった。てっきり大浴場もあるものだと思ってた・・・」


黒井は知らなかったと嘘をつくことを選んだ。
正直に話すと軽蔑されそうに思ったからだ。


佑奈「あっいえいえ・・・!お部屋以外もあると思って勘違いしてました。こういうところが初めてで、わたし・・・」


黒井が申し訳なさそうな顔をしているのを見て、佑奈が取り繕ってくれた。
やはりものすごい性格の良さだなと黒井は思った。


佑奈「黒井さん、よかったらお風呂お先にどうぞ」


黒井「え、いや佑奈さんが良かったらどうぞ・・・!」


佑奈「いえいえ、運転とかお疲れでしょうから、黒井さんから」


何度か押し問答が続いた結果、黒井から先に風呂に入る事になった。
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