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生け贄企業
第1章 生け贄企業
「あら、池尻さんの奥さま。」

近所の奥さまは、ものすごくあつかましい声で臨子に言うた。

「ちょっと臨子さん!!」
「はい。」
「あんたにちょっと聞きたいことがあるのだけどかまんかしら!!」
「えっ?なんのことでしょうか?」
「あんたの義弟は、昨日からショッケンの工場で働いていたよね!!」
「あっ、そうですけど…」
「えーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーん…」

臨子は、奥さまの横にいる4歳の男の子がえーんえーんと泣いてばかりいるので、なにがあったのかを奥さまに聞こうとしていた。

そしたら、奥さまがワナワナと震える声で臨子にすごんで行った。

「臨子さん!!時と場合によっては、あんたの義弟をテロ容疑でケーサツに言うけん、覚悟しておきなさいよ!!」
「テロ容疑でケーサツに言うって、どういうことなのですか!!」
「きょうの昼前に、宅間の交差点で大規模な爆発が起こったのよ!!」
「ええー!!」

奥さまにすごまれた臨子は、この時にテレビでアナウンサーが言うていた意味に気がついた。

奥さまの話によると、大規模な爆発が起きた宅間の交差点で、ショッケンの従業員さんたちが乗っていたマイクロバスと大型貸し切りバスが巻き込まれた…従業員さんたちが全員死亡した…

そんな…

どうしてなの…

思わずゼックした臨子は、叫び声をあげそうになっていた。

「えーんえーんえーんえーん…おかーさんに会いたい…おとーさんに会いたい…えーんえーんえーんえーん…」

奥さまは、キョトンとした表情を浮かべている臨子に怒鳴りつける声ですごんで行った。
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