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生け贄企業
第1章 生け贄企業
(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…)

そのはずみで、2台目のマイクロバスが激しく蛇行していた。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

従業員さんたちが強烈な悲鳴をあげていた。

バスの運転手がめちゃめちゃになって運転していた。

交差点をふさいでいるタンクローリーをよけることができた。

しかし、交差点から100メートル先を走っていた特大ダンプカーの運転手がビックリしたはずみで誤ってダンプをあげるレバーを引いてしまった。

(ザーッ)

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

(バサッ!!)

もう1台のマイクロバスは、運転手が誤っておとした大容量の砂に埋まった。

マイクロバスに乗っている従業員さんたちが生き埋めになってしまった。

(ドカーン!!ドカーン!!)

特大ダンプカーは、そこから100メートル先で大規模な爆発を起こして炎上したあと、止まった。

(ズドーン!!ズドーン!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ドスーン!!バーン!!)

つづいて、未婚の男性従業員さんたちが乗っている大型貸し切りバスが狙撃された。

バスは、交差点の信号機を倒して暴走して横転したあと、200メートル先の電柱に激突して真っ二つに切断した。

その間に、従業員さんたちがバスから投げ出された。

(ズドーン!!ズドーン!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ブブブブ!!ドスーン!!グシャッ!!ガシャーン!!)

もう1台の大型バスは、狙撃されたあと吉田橋の付近で対向車線を走っていた黄色の特大クレーン車と接触したあと、特大クレーンが横転したはずみでぺちゃんこにつぶれてしまった。

特大クレーン車のクレーンの部品が道路に飛び散った。

もう1台の大型バスに乗っていた工場の従業員さんたちが下敷きになってしまった。

(キキキキキキキキキキキキキキキキ!!ドスーン!!ガシャーン!!…ピカッ!!…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!ドカーン!!)

午前11時から11時50分までの間に、宅間交差点とその周辺で車同士による多重衝突事故が発生した。

11時48分頃、し烈な閃光がきらめいたあと大規模な爆発が発生した。

事件現場の周辺は、恐ろしい黒煙に包まれていた。
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