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第1章 生け贄企業

(ズドーン!!ズドーン!!ガシャーン!!)

スナイパーが発砲したベレッタの銃弾(たま)がナナハンのフロントのウインカーに当たった。

(キキキキキキキキキキキキ!!)

ナナハンのライダーは、必死になって銃撃をかわしていた。

しかし…

(ズドーン!!)

ナナハンのライダーが銃撃された。

ライダーは、ナナハンから200メートル先の草地まで飛ばされたあと、地面に落下したはずみで身体が真っ二つに切断した。

ナナハンは、勢いよくすべっていった。

(ブブブブ!!キーッ!!…ポキッ…ドスーン!!カシャーン!!)

この時、交差点に侵入したトレーラーのタンクローリー車(太陽石油のロゴ入り)がナナハンを巻き込んだ。

そのはずみで連結部分がちぎれて、運転席の車体が横転したあと、運転席の車体が粉々に壊れてしまった。

連結部分がちぎれてしまったタンクローリーが交差点の一部をふさいでしまった。

(ドロドロドロドロドロドロドロドロ…)

タンクローリーに積まれていたガソリンが道路上にもれ出した。

その直後であった。

(ズドーン!!ズドーン!!キキキキキキキキ…)

先頭のマイクロバスがスナイパーに狙撃された。

マイクロバスの運転手は、必死になって銃撃をよけていた。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

マイクロバスの車内に、恐ろしい悲鳴が響き渡っていた。

(ブブブブ!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!)

マイクロバスの運転手は、タンクローリーをよけようとしていたが、横転しそうになった。

次の瞬間…

(グオオオオオオン!!ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!ドスーン!!ガシャーン!!ドカーン!!)

先頭を走っていたマイクロバスは、交差点付近のガソリンスタンドに突っ込んだあと大規模な爆発を起こして炎上した。