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親愛なるご主人さま
第13章 競売第二幕 純子
 乗馬鞭で軽く尻を叩かれると、ビクンと全身を震わせ美貌を歪めて怯えたが同時に女の泉がヌルッとしてアナルもヒクヒクと蠢きはじめたことを自覚した。浣腸プレイを教え込まれた頃は、おぞましさと抵抗できない自分への自己嫌悪が大きかったが、今では被虐に喜び、瞬時に官能の炎に燃えてしまう身体にされていた。

(ぁあ、こんな身体になってしまって・・・)

 純子は涙ぐみながら籠のアーチ状の手提げをハンドバッグのように左腕に掛け、右手で中からイチジク浣腸を1個取りだした。指先で容器をつまむように持ち、ステージの階段を降りて客席の狭い通路をぎこちない微笑を浮かべながら歩き始めた。
 それはCAが機内サービスで希望客にキャンデーやチョコレートを手渡しで配る姿を模す仁が考えた演出だった。今夜配るのはお菓子ではなく40mlのイチジク浣腸で、着ているUAL航空の制服は帽子とスカーフだけだった。

「お客様、、 ィ、、イチジク、、浣腸はいかがですか? お客様の手で・・・じゅ・・純子のぉ・・お尻の穴にチューチュー入れてほしいのぉ、、、、、」

 会場中がざわめいた。

 恥ずかしさに耳たぶまで真っ赤に染めて教え込まれたアナル奴隷のおねだり言葉をカミながらも唱える声は、かつて機内で聴けた美しすぎるCA水野純子の気品溢れる声に他ならなかった。

 「Spark English!Junko!you wanna innsert enema??」(英語で言え純子!浣腸されたいのか?)

 外国人客が鼻の下を伸ばしニヤニヤしながら純子に呼びかける。数か月前まではUAL機のファーストクラスで顔なじみだったドバイやシンガポールの富豪達だ。機上するたびに純子の美しさを褒めそやした顔なじみのお客達だった。

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