この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お嬢様は幽霊執事にお困りのようです
第1章 1
――――――――――
その後、何事もなく入学式は終わった。友達は――正直、出来そうになくて、髪の毛のせいもあり、目立つだけ目立ってしまった。
昨今、金髪の人間なんて珍しくないだろうに、ここでは絶滅危惧種みたい。
ゾロゾロと人が帰っていく中、私はその人達の邪魔にならないように端へと避ける。美鈴ちゃんを待たないと――。
明日からは連れて来なくてもいいかな......余り頼り過ぎてもいけないだろうし......でも旧校舎に行く用がある時は着いてきて欲しいし......。なんて考えていた時。
ふと気になるものが目に止まった。
ものっていうか――人。
それは校門の前に居る男の人だった。格好が燕尾服だから執事なのは分かるんだけど......少しだけおかしい。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


