この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お嬢様は幽霊執事にお困りのようです
第1章 1
まず、背後に車がない。送り迎えなんだとしたら、車がないのは絶対に可笑しいし、執事がうちに居ないから分からないんだけど、春とはいえ気温は高い。
そんな中汗ひとつ拭わず、平然と暑そうな格好で立ってられると流石に困惑する。大体この人、髪の毛も長いし――。いや、長い。というか、長すぎる。腰くらいまであるじゃん。
――暑くないんだろうか? いや、絶対に暑いだろう。
暑さとか感じない人なのかな......それとも、ちょっと変な人なのかな......。
でも人を待ってる。となると、目的は同じな訳で、人の邪魔にならない場所を選ぶ。ってなると当然、彼の近くに行くことになってしまう。
まぁ......世間話とかは......しなくていいでしょ。向こうから声でもかけられない限り。と、思い近付いたその時。
「――え?」
どこかで嗅いだことのある香りがした。
そんな中汗ひとつ拭わず、平然と暑そうな格好で立ってられると流石に困惑する。大体この人、髪の毛も長いし――。いや、長い。というか、長すぎる。腰くらいまであるじゃん。
――暑くないんだろうか? いや、絶対に暑いだろう。
暑さとか感じない人なのかな......それとも、ちょっと変な人なのかな......。
でも人を待ってる。となると、目的は同じな訳で、人の邪魔にならない場所を選ぶ。ってなると当然、彼の近くに行くことになってしまう。
まぁ......世間話とかは......しなくていいでしょ。向こうから声でもかけられない限り。と、思い近付いたその時。
「――え?」
どこかで嗅いだことのある香りがした。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


