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お嬢様は幽霊執事にお困りのようです
第1章 1
 言葉を遮るように服を捲られた。

 上衣を捲られ、確実に私のまな板みたいな身体が相手に晒されただろう。

「ッ――」

 それを認識すれば、こんな状況なのに顔が赤くなる。相手が美形だから? 初めてだから。でも、でも可笑しい。

「大丈夫ですよ、成る可く優しくして差し上げます。貴女を確りと溺れさせるように......」

 なんで、嫌だって感情が恥に勝らないのよ。

「っ!? んッ――」

 ブラ越しに胸元にキスをされ、ゆっくりと――先程の乱暴さが嘘のように服を脱がされていく。本当に優しく。偽りなんてなく。

「あ、やめっ......ああッ」

 乳首を甘く噛まれ、吸われれば今までに感じた事も無い快楽が走る。――なんで、どうして......。

 なぜこんなにも拒めないのだろう。
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