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ひと夏の恋……そして……
第8章 彼との深まる愛

「民宿の手伝いは大変じゃないかい?無理して手伝わなくていいからね」

「大丈夫だよ。和泉と一緒で楽しくやってるよ。それにお店で働くのと変わりないから平気」

「僕も平気ですよ。普段できない経験なので楽しんでやってます。みんな僕の身体を気遣ってくれてるので無理はしていませんよ」

「本当に、夏樹は良い友達に恵まれたね」

私と和泉の言葉にホロリとするおばあちゃん。
いつも優しくて、私を本当の孫のように可愛がってくれている。
こんなおばあちゃんだったら私の家での生活も少しは違ったのかもしれないと、そんなことを考えてしまう。

「おばあちゃん、何か手伝うことある?」

お昼をご馳走になったお礼にと聞けば買い物に行ってきて欲しいと頼まれた。
民宿の方にはおばあちゃんから電話をいれてくれるらしく、和泉の運転でスーパーに買い物に行くことにした。
お店では和泉がカートを押して、私がおばあちゃんのメモを見てカゴに入れていく。
こんな風に男の人と買い物に行くのは初めてでドキドキしながらも楽しかった。


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