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ひと夏の恋……そして……
第8章 彼との深まる愛

買い物をして海沿いを走っていると眺めがいい場所で車は止まった。
「少し歩いて行こうよ」
「でもっ」
まだまだ陽は高く、照り返しの強い砂浜に和泉を歩かせていいのかと頷けなかった。
「無理はしないよ。ただ歩くだけだから、行こう」
私の返事を待たずに和泉が車から降りたから慌てて後を追った。
海の家もない浜辺だけど人はそれなりにいて、テントを張ってはしゃぐ子供たちの横を和泉と手を繋いで歩いた。
片手で太陽の光を遮り空を見上げると、青い空に真っ白な入道雲が今日の暑さを物語っていた。
「平気?」
「このくらいは平気だよ。だから心配しないで」
繋がれた手をギュっと握りしめられ岩場の辺りまで歩いて来た。
ここまでくればはしゃいでいた子供たちの声は遠くに聞こえ、ザバーンという波の音の方が大きく聞こえていた。
「あの岩場が日陰になってるね。少し座ろうか」
手を引かれて岩場の陰に移動して、先に座った和泉の横に座ろうとすると、握っていた手を引かれて和泉の膝の間に座る格好になり、慌てて立ち上がろうとすると後ろから抱きしめられ動けなくなった。
「少し歩いて行こうよ」
「でもっ」
まだまだ陽は高く、照り返しの強い砂浜に和泉を歩かせていいのかと頷けなかった。
「無理はしないよ。ただ歩くだけだから、行こう」
私の返事を待たずに和泉が車から降りたから慌てて後を追った。
海の家もない浜辺だけど人はそれなりにいて、テントを張ってはしゃぐ子供たちの横を和泉と手を繋いで歩いた。
片手で太陽の光を遮り空を見上げると、青い空に真っ白な入道雲が今日の暑さを物語っていた。
「平気?」
「このくらいは平気だよ。だから心配しないで」
繋がれた手をギュっと握りしめられ岩場の辺りまで歩いて来た。
ここまでくればはしゃいでいた子供たちの声は遠くに聞こえ、ザバーンという波の音の方が大きく聞こえていた。
「あの岩場が日陰になってるね。少し座ろうか」
手を引かれて岩場の陰に移動して、先に座った和泉の横に座ろうとすると、握っていた手を引かれて和泉の膝の間に座る格好になり、慌てて立ち上がろうとすると後ろから抱きしめられ動けなくなった。

