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歳下の悪魔
第4章 目論見(もくろみ)

「どうして……」
彼が合鍵を持っているのは分かっていても、つい言葉が零れる。
「凄い荷物だね。まずは片付ければ?」
そう言われて、冷蔵庫の前へ行く。
中へ食材を入れていると、和真は悪びれる素振りもなく、私のバッグから機械を取った。
「どう? いい相手は見つかった?」
内心、ドキリとしてしまう。
「ずっと、聞いてたけどね」
そう言って和真は、ベッドに寝転がっている。
今更ながら彼が合コンに行かせたのは、機械を仕込む予定だったからだろう。そう思うと、もう諦めの心境。
私は、和真から逃げられない。
「一応、部屋着に着替えれば? その服が、シワになったらイヤだろう?」
どうせ、もう全裸を見られている。
食材の整理を終え、和真の目の前で着替えた。
「おいでよ」
ベッドに座っている彼に呼ばれ、脚の間に座らされる。
「この番組、面白いんだよ」
後ろから私を抱きしめながら、和真はテレビを観て笑っていた。
私もたまに観る、お笑い番組。1人だと噴き出して笑ったりもするが、今は緊張感の方が勝っている。
「優華。俺のこと、好き? 嫌い?」
勿論答えは嫌い。でも、そんなことを言う勇気はない。
「俺は、優華が大好きなのになあ」
それは、いい奴隷としてだろう。この部屋で何をしようと、恋人が訪れることはない。全裸の写真で口封じをし、好きなように出来る。
私は、和真の奴隷。
でも奴隷というオモチャには、いつか飽きる時が来るはず。それまで、耐えるしかない。
「終わっちゃったね」
和真は手元にあったリモコンで、テレビを消した。
「じゃあ、いつもみたいに脱いで?」
真っ直ぐに見つめられ、視線を逸らしながらも全裸になる。
「綺麗な体だね。でも、もう少しだけ、太った方がいいかな」
太れないのは、昔からの体質。少し気を抜くと、すぐに痩せてしまう。
「寝て」
言われた通りにするしかない。
腕には手錠を掛けられ、縄でベッドの突起に留められる。
下半身は、また細目の縄で縛られた。
あられもない格好。
恥ずかしくても、それが奴隷としての役目。
「可愛いよ。優華……」
「ヤっ……」
秘蕾を覗き込まれても、隠すことも出来ない。

