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蜜な時間はあなたと共に
第6章 異国の地で電話×××

食事が終えて店を出ると、いきなり遠藤さんに抱き着かれた。
「弥生ちゃん酔い過ぎやって…」
「ハルさーん、大好きです」
「あ、ありがとう。俺も弥生ちゃんの歌声凄い良いと思うわ」
「違う!私はハルさんの事が好きなんです!ラブなんですよ」
いきなりの告白にメンバーはハラハラした表情になり、俺の事情を知らないバンドマンからは「ヒューヒュー」と囃される。
「気持ちは嬉しいけど、気持ちには応えられへんわ」
「お友達からでも良いんです。少しずつ私の事知っていって下さい」
この状況で遠藤さんにだけ「彼女居てる」って伝えるの難しいよなー。
周りを見渡すと、遠藤さんのバンド仲間が「頑張れ」って感じで見つめている。
彼女達が弥生ちゃんを焚き付けたんか…
ここまで気持ちをストレートに伝えてもらっても、俺には大事な人が居てるから応えられない…
「弥生ちゃんには俺なんかより良い人が居てると思うで」
「私はハルさんじゃないとダメなんです!」

