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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化

ピンポーン...
「はい。」
『恐れ入ります。〇〇新聞なんですが…』
「間に合ってますので…ってかここまで上がってきたんですか?」
『…はい。どうぞと言われましたので…』
私の声がイライラしているから低かったのだろう。少したどたどしい感じがしている新聞屋さん。
私がオートロックまで開けたんだから仕方ない、玄関で対応しよう。と思い玄関まで向かう。
「すみません。わざわざ来ていただいたのに。うちもう新聞取っているところがあるので大丈夫です。」
私が断るとその人はあからさまに嫌そうな顔をした。
『え?わざわざここまで上がってきたんですよ?』
「そうですか。ご苦労さまでした。」
『新聞取っていただけるんですよね?』
「いや、もう間に合ってますので。
それに私は新聞取るので上がってきてくださいとは言ってませんよね?」
間違ったことは言っていないと思っていた。私の不注意でここまで来させてしまったから謝罪をしたのにわざわざとか言われると腹が立って仕方ない。
新聞屋は捨て台詞を吐き捨ていちいち来させるなよ。と文句を言いながら帰って言った。
このやり取りを見ていた龍輝さんが帰ってきて爆笑したことでバレてしまったんだ。(別に隠してといなかったけど…)

