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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化

『言わないよー。だってそんなことしたらまた正人にぺちゃくちゃ喋るでしょ?』
「正人が聞いてくるからだろ。」
『いやいや、正人はそんなこと聞いたことないって!それに葉月ちゃんと付き合う前に正人呼び出して相談したんでしょ?!
もう家庭ある人なんだからそれはちゃんと考えてあげなよ。』
2人が話している正人という人は大学時代の後輩さんなんだろう。以前聞いたことがある気がする。
『それより葉月ちゃん。話しておかないといけないことがあってね。今日ここにいるんだけど…』
そうだ。忙しいはずの橘さんがここにずっといるって言うのは何かあったからだろうとは思っていた。自分の仕事に没頭していたから気にしていなかったけど何かあるんだろう。
「はい。なんでしょう。」
『これなんだけど...』
橘さんが封筒を渡してきたので中身を確認するとあるSNSに投稿されたという私のあの時の写真だった。
「これっ...!」
「心配するな。もう削除済だし警察にも連絡してある。あのクソ女まじで消してやる。」
龍輝さんはいつも以上に怖い表情をしていて怒りがこみ上げてくるようだ。
それにしても警察から釈放後またこうやってくるって…
「どんだけ暇なのよあいつ!!」

