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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化

お弁当を食べ終えて龍輝さんにコーヒーを沸かしていると社長室のドアがノックされた。
「はい。」
『入るよー。あれ?葉月ちゃん?』
入ってきたのは橘さんだった。
「てめぇ、連絡してから来い。しかもノックしてこっちはまだ何も言ってねぇだろ。」
『気にしない気にしない。それより葉月ちゃん、僕にもコーヒーもらえる?』
「お前は気にしろ!ここは会社だ。」
龍輝さんはイラッとしているのに橘さんは動じない。いつもの優しい感じのマイペースを貫いている。
でも、かなりやり手の弁護士さんみたいで業界では有名らしい。
「すぐにお二人分用意しますね。」
私は2人のコーヒーを淹れると応接テーブルに置き私は今日の仕事が時間かかりそうだったので2人に挨拶をし秘書課のデスクに戻って書類作りを再開した。
鎌倉さんは分からないところを丁寧に教えてくれて思っていたより早くに書類を完成させることが出来た。
龍輝さんはあれからずっと社長室で橘さんと話をしているらしいので私は給湯室で鎌倉さん、松井さんにコーヒーを淹れ、龍輝さんお橘さんの分を用意してから社長室のドアをノックする。
ガチャッと開いたドアからは大好きな匂いが鼻をかすめた。

