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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化



仕事に集中しているともう昼になろうとしている。秘書課に戻ってくる先輩達はランチへと社外に出ていく。

『小鳥遊さんもランチ一緒にどう?』

「行きたいです!と言いたいところなんですが…まだまだ時間かかりそうだし私お弁当なんです。また今度ご一緒させてください。」

『そっか。じゃ、今度行きましょ。程々にね。』


肩をポンポンと叩いて私に喝を入れてくれた。よし!と気合いを入れると龍輝さんが秘書課にやってきた。


「葉月、腹減った。」

「あ、龍輝さんお疲れ様です。お弁当持って行ってくださいね。はいこれ。」

「これって。葉月は食わないのか?」

「私まだ少しこれしたいんで。」

「1人で食うのか?」


察した。一人で食べたくないアピール。
放っておいて仕事を使用とするとまだ私の横に突っ立ったまま...
こうなると私が折れるしかないんだよね。

「わ、分かりました。お昼ご一緒します。」

私はパソコンを閉じ社長室にお弁当をもって向かうことにした。朝から作った自分のお弁当を広げた。


「お、美味そうな唐揚げ。」

嬉しそうに唐揚げを頬張る龍輝さんを見て朝から作ってよかったと心から思えた。



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