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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化

秘書課の自分のデスクに向かうとこれまたまとめないといけない書類がたくさんある。
3人が何を話しているのか気にする余裕もないくらい大量の書類に一度目を通しノートパソコンを起動させてアプリを立ち上げた。
次々と出勤してくる先輩に挨拶をし黙々と仕事をこなしている。そんな時私のスマホにある人からのLINEが届く。
「あ、奈々だ。」
【話したいことがある!今日夜家に行っていい?】
話したいこと?なんだろう。私は奈々にOKと返事をしまた仕事を再開した。
その頃、エントランスのカフェで話している三人は少し難しい顔をしていた。
『これ...』
「なんだ。」
龍輝さんは鎌倉杏里に渡された封筒をあけ中を確認すると顔が鬼の形相へと変化した。
「これはどこから届いた?」
『差出人は書かれていませんが確実にあの人だと思います。橘さんには連絡してあります。後で顔を出すと言われてました。』
「分かった。これは俺が持っておく。もう仕事に戻れ。」
龍輝さんはそう言うと席を立ち社長室へと帰っていくのを見届けた二人はこの後の業務が激務になる事を覚悟したみたいだった。そして気分がよくないまま、二人も仕事へと向かった。

