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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化



「どした?」

龍輝さんに聞かれて私は気になったことを言った。

「この前までみんな私たちを見るとコソコソしていたのに今日はなんか違う気がするなって。」

「あー、そのことか。あの件があって葉月は俺の婚約者って公言したからじゃねぇの?」

「こ、婚約者って公言…」


入社早々そうなるなんて思ってもいなかった。でも、龍輝さんは顔色ひとつ変えず普通に行ってくる。私は少しパニックになっていると前から松井さんが歩いてきた。鎌倉さんと共に。


『おはようございます。社長、小鳥遊さん。』

『おはようございます、鎌倉さん。松井さんも。』


松井さんはニコッと笑ってくれた。鎌倉さんもいつもと変わらない。鎌倉さんさんは龍輝さんにある封筒を手渡した。


『小鳥遊さん、秘書課に言ってひとつまとめて欲しいものがあるの。机に置いてるから先に行ってまとめておいてくれる?私は松井と社長と話してから戻るから。』

「分かりました。」


大事な話ぽいから先にエントランスのセキュリティを抜け秘書課へと向かうことにした。

そして三人はエントランスの端にあるカフェへと向かった。私はそれをみとどけて仕事へと気持ちを切り替えた。




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