この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第6章  美里晶 


「どんな感じって、美里さんとのことが?」

「それ以外にないでしょ。私の方はね、見てわかるくらい結構ウキウキなわけ。なのに、均の方は、まだ気をつかってるってゆーかぁ。そういう温度差を感じるの」

「そ、そんなことないです。ただ――」

「ただぁ?」

「今でも信じられないっていうのか……僕が美里さんと、なんて」

「また、それぇ? 何度目だよ!」

「ごめんなさい! でも、仕方ないんです。いつでも、なにをしても思い通りにいかなくって、悩みが消えた時なんてなかったし……」

 俯いてそう話した均が、今度は私の方を見つめた。

「美里さんのこと、別世界の人のように思えてました。だから一緒にいても、居場所を見失いそうになるんです。ホントに、ここにいてもいいのかなって……」

「……」

「あ、なんか、変なこと言っちゃっいましたね。すみません。適当に流してください」

 頭を掻きながら、均は照れたように笑っている。

 言われたように流してしまえばいいのに、私はまたしても余計なことを言おうとしている。それも、酔っているせいなのか。でも、それを感じてしまった以上は無視はできない。

「あの子が、気になるんでしょう」

「え?」

「どてらに眼鏡の、あの子のこと」

 均から言わないなら、私から踏み込みしかなかった。

/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ