この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第5章   均  


 いろいろな気持ちが整理できずにいて、そんな状態で美里さんの誘いに応じたのは、やはり間違いだったのかもしれない。

「そうだね。楽しくないかも」

 美里さんがきっぱりと言った時には、このまま怒って帰ってしまうことを覚悟した。だけど――

「楽しくはないけど、ドキドキはしてるかな。割とね――」

 そう言って僕を見つめた美里さんは、今までにないくらい一番魅力的だった。嘘やからかう目的で、そう言っている感じは微塵もない。

 それでも美里さんが魅力を増すごとに、僕からかけ離れた存在に映るのはどうしようもなくて。僕は彼女の示してくれた好意を、素直に受け取ることができずにいた。

「じゃあ、山本くんにはさ」

「はい?」

「あなたの目には、私ってどんな風に映ってるの?」

 不意にそう聞かれて、僕はしどろもどろに、こう答えた。

「そ、それは……美人だし、おしゃれでカッコよくて。それでいて気さくで、僕なんかとも話してくれますし……」

「まぁた、そうやって自分を落とすんだから……」

「いえ、すみません。とにかく、憧れます。それは別に、僕に限ったことではないんじゃないかと。バイトの先輩もそうですけど、大学の中でもきっとモテるんじゃないかなって……」

/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ