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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第4章 岬?

『いやです! や、やめてください! お願い……お願いですから!』
『こんな時には、ねぇ――黙って力を抜いた方が、懸命なんだけどなあ』
『ああっ! いやっ……』
次にソファーから飛び出して見えたのは、女の脚だった。それが、じたばたと一頻り暴れる。
と、その後で。
『わっからない、娘だなあ。抵抗するなら――こうだ!』
パン!
二発目の平手の乾いた音が響く。
『ううっ……ああああん』
それを強かに受けて、漏れ出した嗚咽。
そして、ガサゴソと男が蠢いた後、力なく投げ出された片足の足首には、ブルーのショーツが引っかかって揺れている。
ショーツをずり下げた、男の手首には――
数匹の蛇が絡まり合うような、タトゥーが。
『やめてっ! やめてぇ……』
男の力で女が組み伏せられ、声も届かなくなれば、もう――。
『さあさあ、そろそろ観念してもらおうか』
『い、いやあぁ……ゆ、ゆるし――うっ、あああっ!』
『ハハ……ほら、まだまだ……もっと、奥まで行かせてもらおう、よっ!』
『くっ! やあっ! ……お、お願い……』
『フフ、ハハハ……たまらないよなあ』
『ああ……ううう……うう…………』
ズッ、ズッ、ズッ、ズッ――。
黒いソファーが、ある一定のリズムで揺れ始めると、それが延々と続いた――。

