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永遠の愛を奪って
第4章 永遠の愛と出会い



「葉月……」


一度キスをしてからドアが開く前に青木くんは私から少し距離を取っていた。

だから、他の誰にも見られたくないところをギリギリ目撃されていなかったと思う。


ちなみに祐が言った“葉月”とは土嶋さんの名前だ。


「こんなところで何をしていたの?先輩が探してたけど」


「ああー……。今行く」


「何をしてたっていうのを答えてないけど」


「仕事で使う書類がどこにあるか分からないらしくて一緒に探してたんだ。小春が困っていたんだよ」



青木くんがキスをしていたことを隠すと、なぜなのか私が土嶋さんにジロッと鋭い目つきで睨まれる。


土嶋さんは青木くんと同じ課で働いていて、よく一緒に歩いているのを見掛けていた。


二人が付き合っているのかは分からないけど、話している様子を見る限り私よりもずっと親しそうな気がした。



「忙しいんだから勝手に他の課の手伝いなんてしないでよね。白米さんも同じ課の人に頼めばいいじゃん」


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