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永遠の愛を奪って
第4章 永遠の愛と出会い

「いえいえ、青木くんが謝ることじゃないって」
すぐに敬語を使わないで喋ることができたのは、話しやすそうな人だなと第一印象で思ったからだ。
「いやいや、ふりがなが書いてあるものを渡しといてわざとああ言われるのは不愉快だと思うし。
でも先輩も悪気があって言ったわけじゃないと思うんだ。だから気にすんなよ」
「ありがとう。まぁ、今まではくまいって呼ばれるのは何度かあったから慣れてるけど……。友達からは名前で呼ばれていたから」
「そっか。とにかく間違わないようにオレから先輩たちに言っておくから」
「あはは、ありがとう。すごく心強い。これからお世話になります」
顔がいいだけではなくて、気遣いもできる優しい一面もあるなんてイケメンだなと感じた。
ペコッと頭を下げて青木くんの前から立ち去ろうとした時、何故なのか腕をぐいっと引かれて止められた。
「……小春!」

