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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ

「はい。今日はちゃんと話し合います」
穂並さんの言う通りだ。伝えられる時間は今日しかない。
どんな反応をされても逃げないで祐ときちんと向き合わないと……。昨日みたいにムキになってはダメだ。
今は結婚の話を持ち掛けるのが優先で電話のことは後から悩めばいい。
休憩時間がやって来る前にはやっとトイレに行く余裕ができた。
この時間に廊下を歩いていると祐と会うことが多かったから今日も椅子から立ち上がって様子を伺いに行く。
でも女子トイレの前に行っても祐とはすれ違わなかった。
キョロキョロと周囲を見ながら立ち止まっていると、土嶋さんがやって来て私を女子トイレに連れ込み、ポーチから生理用のナプキンを取って差し出してくる。
「えっと……」
「これで困っていたんじゃないんですか……。もしかして祐ですか?」
「いや、えーっと、いつもトイレに行く時に会えていたので……。会えるかなって……」
「会いたいってはっきり言えばいいのに」

