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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ

元々異動する予定だった女性社員が来月から転勤先に行くことになって私の転勤は取り消しになった。
でも昨日提出した退職願を返してもらって仕事を続けるのも気まずい感じがしたから思い切って辞めることにした。
祐たちがお局様に頼んでくれた行為を無駄にしてしまうのは申し訳ないと思っているけれど……。
「次にやってみたい仕事も考えてますし、これで良かったと思ってます。前向きな転職です」
色んな思いはあるものの、この選択をしてスッキリしている。
もちろん続けたいと思っていたから迷いはあった。
でもこの仕事を辞めたとしても祐は応援してくれると言っていたから踏ん切りがついた。
だから今も平気な顔でいられるんだと思う。
「小春は本当に強くなったね……。はぁ……、寂しいわ……。
このタイミングで辞めるってことは結婚して青木について行くんだ?」
「それはまだ……。あああ、私って可愛くない彼女ですよね……。
後一日しかないのに、昨晩些細なことで祐に怒っちゃいました」
「また喧嘩?何やってるの……。もう時間がないんだから今度こそちゃんと話し合いなよ」

