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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと

話を終えてからデスクに戻って仕事の続きに取り掛かったけど、穂並さんに忠告されたことがずっと頭の中でループしていた。
そんな中、休憩時間がやってきて不安を抱えながら課長に異動のことを話に行く。
「朝に穂並さんから聞いたけど、白米さんは異動を希望してなかったみたいだねぇ。
でも決まったことだから来週から異動よろしくね」
「いきなりすぎませんか?私はここにいたいんですけど……」
「大丈夫、大丈夫。若いうちはなんでも経験しておいた方がいいから。あっちに行ってもきっと優しくしてもらえるよ」
穂並さんが言っていた通り、やはり話にならなかった。
しかも、隣のデスクにいるお局の顔色を伺いながら話していたから刃向かうことがないんだろう。
異動から免れなくなってしまったけど、どうしよう……。
決まってしまったことだから祐には黙っていられなくなった。
二人で別々の見知らぬ場所へ異動か……。

