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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと

「それは……、その時になってみないと分からないですけど……。不安になります……」
「ねっ?心配するでしょ。だからあたしは小春に早く話し合いなって言ってるんだよ」
「何を話し合ったらいいんでしょうか……?」
「決まってるでしょ!?結婚する気があるか、ないかよ。
離れる前にそれくらいお互いにはっきりさせておかないと」
「けっ、結婚……!?……やっぱりそうなりますか」
夢見ていた“結婚”という言葉を言われて恥ずかしくなって私の顔の熱が一気に上昇する。
他人事のように話す時は何とも思わないのに自分のこととなるとこうなってしまう。
今はもう恥ずかしがっている場合ではないんだけど……。
「あいつはモテるから小春もちゃんと意思を伝えて繋いでおかないと。
今までも大丈夫みたいだったし、青木や小春が浮気するような奴だとは思いたくないけどさ、寂しい気持ちって人の意思を弱くするものだよ……」

