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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと

「じゃあ、妊娠してないよ。多分、まだ生理開始予定日になってないし」
「それでもしてたりすることがあるんだろ?」
「大丈夫だって。祐は心配しすぎ」
「そっか……。なんか言いすぎてごめん……。
とっ、とにかく体は冷やさないことに越したことはないよな。
妊娠じゃないなら風邪の引き始めかもしれねーし」
焦り気味な口調で言った祐は近くにあったブランケットを私の腰に掛けてくれた。
病人扱いされてからいつもより少しばかり体が重く感じる。
でも祐が触れるほどすぐ隣にいて温めてくれ始めるとそれが楽になった。
きっと、話せばもっと楽になれるんだと思う。
「小春が嫌がるようなことをしていたら遠慮なく言ってくれよ。
避妊だってもっと気をつけるし、小春が嫌だって言うなら二回目もしない」
「嫌だと思うことはないけど……。……今日の祐は優しいね」
「えっ?変わりないと思うけどなー……」

