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累(かさね)
第2章 不法侵入家族(よそもん)

「もしもし!!うちはきょう職場の人から美沢(松山市)の本店に応援に行ってくれとたのまれていたから急きょ松山へ行っていたのよ!!うちは仕事で行っていたのよ!!本店に勤務している女子大生のパート従業員さんがカレとデートのヤクソクがあるからと言うて休んでいたのよ…他にも、50代のパート従業員さんが息子がカノジョを家に連れて来て『カノジョと結婚できんのだったら死んでやる!!』と言うてカノジョとの結婚を認めてくれないのだったら死んでやると言うて首吊り自殺するおそれが出たから出勤できんと言うていたし…他にも数人のパート従業員さんが勝手に休んでいたのでホンマに人手がたらんかったのよ…うちが今どなな気持ちになっとんのかわかっとんかしら…もしもし!!あんたはなんでうちのことをそないに悪く言うのかしら!!家に帰るところではあったのよ!!だけどまた交通事故による障害が発生したのよ!!国道のバイパスのトンネルで大型トレーラーとタンクローリー車が衝突事故を起こしてトンネル内で大規模な爆発が起こった上に数十台の乗用車が多重衝突事故を起こしていて大パニックが起こっているのよ!!…ヤマ(国道317号)…ヤマへ迂回しようとしていたら、峠のトンネル内で警察官とヤクザが銃撃戦を起こしてしまったので通行止めになっているのよ!!」
この時、かずみは冷静になってものごとを考えることができなくなっていたので、架空の事件事故を出してまっすぐに帰ることができない理由をならべていました。
まりえはかずみに『インターネットをひらいて国道以外で松山から今治方面へぬける道を調べるから…ぬける道が分かったらメールで教えてあげるから…』と言いましたが、かすみから『なんでいらんことをするのかしら!!』と凄まれてしまいました。
まりえは『かずみさんが家に帰宅できるすべを教えるのは家族の義務なのよ…』と言いましたが、かずみはチッと舌打ちしてから冷めた声でまりえに凄んで行きました。
この時、かずみは冷静になってものごとを考えることができなくなっていたので、架空の事件事故を出してまっすぐに帰ることができない理由をならべていました。
まりえはかずみに『インターネットをひらいて国道以外で松山から今治方面へぬける道を調べるから…ぬける道が分かったらメールで教えてあげるから…』と言いましたが、かすみから『なんでいらんことをするのかしら!!』と凄まれてしまいました。
まりえは『かずみさんが家に帰宅できるすべを教えるのは家族の義務なのよ…』と言いましたが、かずみはチッと舌打ちしてから冷めた声でまりえに凄んで行きました。

