この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第9章 寝取らせ未遂

ミキは慌ててバスローブの裾を引き寄せ、肌を隠した。
けれど、タツヤの視線はそこから逸れることなく、貪るように彼女の身体を追っていた。
「ミキ、おまえ……愛撫されたのか? 高木さんが……ミキの身体を――聞かせろよ」
荒く息をつきながらも、タツヤの声は熱を帯びていた。
途中でやめた事を責められると思っていたミキは、その口調に戸惑う。
けれど、怒りではなかった。
彼の目はむしろ潤み、興奮と嫉妬の奥で、恍惚さえ滲んでいる。
「なあ……キスは? 胸は触られた? 舐められた? ミキの胸……気持ち良かったか?」
矢継ぎ早に投げかけられる問いに、ミキは顔をそむけながら、少し震えた声で答える。
「ちょ、ちょっと待って……ちゃんと話すから」
「話してくれよ。俺たち、約束してたじゃないか。全部教えてくれるって……
ていうか……途中でやめたって、本当なのか?」
ミキは静かにうなずいた。
「……うん……ごめんなさい」
怒ってる?―――と、恐る恐るタツヤの顔を覗き込むと、彼はやや眉をひそめて呟いた。
「怒ってはいないけど……なんで、やめたんだよ」
ミキはしばし言葉を探すように唇を噛み、それから静かに話し始めた。
「私、最初はただ……横になって終わるのを待っていればいいと思ってたの。でも……触れられて、声をかけられて、優しくて……雰囲気に呑まれて、気持ちよくなってきちゃって……」
タツヤの喉が、ごくりと鳴った。
「……なのに、なんで……」
「本当に、このまま抱かれてもいいって本気で思った。でもね……その直前に、タツヤの顔が浮かんだの。そしたら……なんだか急に怖くなって……浮気してるような気がして……そしたらもう―――」
ミキの視線が、また下に落ちた。
タツヤは、そんな彼女を見つめながら、そっと手を伸ばした。
「もっと聞かせて」

