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処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第9章 寝取らせ未遂


 高木が部屋を後にしてから、ほんの数分。
 静寂を破るように、廊下から駆けてくる足音――そしてドアが勢いよく開いた。

 ミキはびくりと肩をすくめた。胸元にはバスローブ、肌は火照ったまま。
戻ってきたのは、息を切らしたタツヤだった。

 その視線が、自分に釘付けになっているのを感じる。
 
 「そ……そんなに見ないでよ」
 
 視線をそらしながら、小さな声でつぶやくミキ。
けれどタツヤは微笑んだ。
 
 「いい……すごくいい。今のミキ、めっちゃ色っぽい」

 頬を染めたミキは、ふいに思い出す。去り際、高木が耳元で囁いた言葉。
(寝取られ界隈の男って、そういうのにグッとくるんだよ)
 ホント、理解できない―――

 「ていうか……」
 
 タツヤがぐっと近寄る。呼吸が触れそうなほどの距離。
 
 「どうなってる?途中で終わったって聞いたけど」
 
 「う、うん。なんか……ごめん」
 
 ミキの声はどこか曖昧で、うつむきがち。

 「途中って、どこまで? なにがどうなっ……」

 言いかけたタツヤの目が、ミキの肌に釘づけになる。
 背中、肩、鎖骨――そして胸元に、紅く色づいたキスマークがいくつも散らばっていた。

 「……これって」

  目の奥に、驚きと興奮が交錯する。


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