この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第9章 寝取らせ未遂

「あの……ホントに、今日はごめんなさい」
ミキは何度も頭を下げた。ペコ、ペコ、とぎこちない動作が、心の動揺を物語っていた。
少し離れた場所に座っていた高木は、装着していた避妊具を指先でパチンと外すと、苦笑まじりに首を振った。
「そんなにかしこまることないよ。君は、正しいんだから」
その言葉に、ミキはおずおずと顔を上げる。
「……怒ってませんか?」
「まさか」高木は肩をすくめて笑った。
「夫のことを思う妻を寝取るのが、寝取られ界隈の醍醐味なんだから。冷めた夫婦の妻を寝取ったら、それこそただの浮気だろ」
気にしないで――――軽く言ってくれたその一言が、ミキの張り詰めていた心を少しだけほどいてくれる。
「今日は、俺が悪いんだよ。一度きりって聞いてたから……ちょっと、ガツガツしちゃったかな」
その言葉に、ミキはハッとした。
一度きり。そう、タツヤと約束していた。
寸前までいったとは言え、途中でやめたことに変わりはない。
約束を反故にした自分に、はたしてどういう態度をとるのだろうか。
また、夫婦関係に亀裂がはいるのだろうか……。
不安がよぎる。
「……タツヤ、怒るかな……」
ぽつりとこぼした言葉に、高木がクスッと笑う。
「大丈夫、怒らないよ。彼には俺から上手く言っとくから」

