パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 調教/奉仕

　ミキに躊躇いはなかった。
そっと高木の指先に唇を寄せ、そのまま静かに舌を伸ばした。
やわらかな感触。
かすかに舌先にとろみが広がる。
それが、ついさっき自分の中からこぼれたものだと気づき、頬に熱が差す。
恥ずかしさが胸を締めつける。
今の私、すごくやらしい―――

　目を上げると、高木と目が合った。
穏やかだけど、逃げられないようなまなざし。

　「指、全部綺麗にして。ミキが……汚したんだから」

　その言葉に、少しだけ胸がきゅっとなる。
頷いて、彼の手を両手で包み込むようにしながら、またそっと口に含んだ。
一本ずつ、ゆっくりと。
自分でも驚くほど丁寧に、舌を這わせていく。

　全部を舐め終えたあと、手のひらにそっと唇を落とした。
その仕草が自然に出たことに、自分でも驚く。
今の私、すごく淫ら――――

　火照りを始めたミキの下腹部に、固いモノがツンツンと当たった。
目を見やると、高木の腰を隠すバスタオルに男の形が浮き出ていた。