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愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王

潤は、オルゴールを見つめた。
ゆっくりゆっくりとまだ鳴り響いている。
王子さまとお姫様が踊っているが、お姫様さまの顔がどことなく切なそうで…
(さっきのは、昔この城に幽閉されていた女の霊か何かだったのかもな…?)
「この城を取り巻く不穏な空気は消えたが、あまり良い環境じゃねぇな。」
「えっ?」
「真琴、怪我はないか?」
「大丈夫、潤さんが抱き締めてくれたから…」
「そうか…」
真琴は、潤に抱きつく。
エドに抱かれ、妊娠してるかもしれないと、分かっていても…
「潤さんに、会いたかった!!!!」
彼なら、全部受け止めてくれるという、確信があったから。
「俺もだ…」
潤は、そう言うと、真琴の頬に手をあて、キスをした。
「…んっ…んん」
舌を入れ、優しく真琴の口内をかき乱す。
「…ふぁ…んっ…」
(久々の潤さんのキス、気持ち良い…)
先程の恐怖が、一気に薄れていく気がした。
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