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愛DoLL☆美しき野獣
第34章 激愛の末に…

ああ、神様。
この世に神がいるならば、
どうしたら、真琴の不安を消してあげられる?
この世に、世間体、法律、権力が無ければ、どれだけ、心が休まるのか、知れない。
オレは、今までたくさんの人を、この手で、酷いやり方で快感を植え付けては、捨ててきた。
真琴にも、潤にも、酷い抱き方をしてきた。
オレは、後悔してる。
どうして、優しく出来なかったのか。
それは、たぶん、愛するものが、離れていくのが怖くて、がんじがらめにするために、本能でしてきたこと。
そんな自分に、酔って、周りが見えなかったこと。
その場の空気を読んで、どうやったら相手が喜ぶ態度が分かっていても、あえて見てみぬふりをしてきたこと。
常に一線を張ってなければ、うまく人と付き合えなかったこと。
だけど、分かったんだ。
人を愛すること。
大切にしたい気持ち。
…だけど、
唯一守りたい者は、いま、腕のなかにいるのに。
君を不安にさせている、自分がもどかしい。
ただ、君を…
幸せにしてあげたいのに…
ねぇ、真琴?
オレの心の中が君に見えればいいのにね?
オレは、妻は、君しかいらない
いらないんだよ…
どれだけ叫んでも、君は、潤の婚約者だけど、
この手を、絶対に離すはずがないじゃないか!!!!
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