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炎の薔薇
第6章 寂しがりやのうさぎ
和也は穏やかな顔で私を見た。
「茜が俺の言いたい事、こうして言ってくれるやん。
茜とこうしていられるんやったら、能天気で俺に興味がない方が助かるんやないの?」
貴方はどこまで良い人なの?
「和也はそれでいいの?」
「茜が居ればいい。
その代わり離婚は出来ない。
狡いかもしれんけど、この関係がずっと続いて欲しいなんて身勝手な事も考えてしまう。
俺は不倫なんて出来る男じゃないって思っていた。
だけどこうしてしてるやん。
茜と出会う前は殺風景な世界やった。
それが当たり前やと思ってたから、寂しいと思っても、それすら慣れてしもうてた。
茜と出会ってからは鮮やかな景色になった。
殺風景だった景色に色をつけてくれたんよ。
それを幸せやと思わんと罰が当たる。
これ以上は望めん。
望んだらあかんのや。
幸せなんやから」
奪ってやりたい!
私とならもっと幸せになれるんだから!!
面倒臭い女になりそうだわ。
和也を本気で好きになって、欲しくなってしまったんだもん。
ルール違反なのに………

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