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第1章 相田 花奏(あいた かなで)

「大丈夫。怖がらせないから。」

男はそう言うと、甘い匂いを漂わせ、私の耳元に近づいて来た。
樹じゃない匂いを私に付けて行く。

唇をゆっくり重ね、ねっとりと口内に舌を割り入れた。
口内を知らない男に侵される。

恐怖を感じるのと同時に、樹の為に我慢をする。

男は口内を侵し終わると、尖った舌先で、下着の上から上手に乳首を探し当てる。

優しく、時に荒々しく片方の乳房を揉みしだき、舌先で乳首を攻め立てた。

「…んん…はぁ…ん」

普段我慢しているせいか、身体が敏感に反応してしまう。
理性では我慢しようと思うのに、身体は求めてしまうのだ。

「いやらしい身体だな…」