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愛おしいキミに極甘な林檎を
第31章 未来への誓い

「あ?理人って誰だそいつ」
腕を組んで眉根を寄せた颯太が私より先に荒々しい口調で那砂さんに問う。
「お爺さんの家に住んでいた時に同居していた風子ちゃんの結婚相手候補よ。仕事は税理士、しっかりしていて紳士的でかっこいいの」
「塑羅緒もいるのに会社の上司と結婚すると聞いたら他にも男がいるのかよ。
オレでも三股はしたことないのにとんでもねえ女だな」
「違います!理人さんとも結婚しません」
「千十郎様から婚姻届をもらってるくせに~。ここまでいったら結婚間近と言っても間違いないんじゃない」
全部知っているくせに……。
颯太とソラ先輩に教えるように那砂さんは意地悪を言ってくる。
「私の意思でそこまで進めたわけではありません……」
「でもまた婚姻届の段階までいってるんじゃねえか」

