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愛おしいキミに極甘な林檎を
第4章 自由と秘め事

「また落としてしまったらと思うと怖いです」

「はははっ、オレが退かすからそのままにしておいてくれ。確か、この辺りに使ってないものが入っていたと思うんだが……」


頼りになる上司の背中を見ながら近づくともう一度触れてみたくなってきた。

手を伸ばそうとすると急に目が合って更に心拍数が上がる。


「……すっ、すみません!昨日のことが嘘みたいで…忘れられなくて……。あっ、また雪降ってきましたね!今日はあまり積もらないって――――」

「乙羽」

「はっ、はい!?」


「………嘘をついたつもりはない」

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