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愛おしいキミに極甘な林檎を
第4章 自由と秘め事

翌日。休憩時間に陸田さんがニヤニヤしながら課長に話し掛けていた。
「昨日、乙羽さんと何かありました?まさか今度こそ手を出したとか言いませんよね?」
課長がどんな返事をするのかお茶を飲みながら聞き耳を立てる。
「いいや、今回も何もない。陸田は考えすぎた」
ううん、今度は何かあったけど……。
「なーんだ。そう言えば最近、定時頃になると会社前に高そうな車が停まってますよね。どこかの社長が毎日来てるんですか?」
「そういう話は聞かないな。誰かの迎えなんじゃないか」
「うちの会社に金持ちの彼氏と付き合ってる女の子がいるってことですか!もしかして乙羽さんだったりしてー」
いきなり話を振られてビクッと肩が上がる。
「どうなの?乙羽さん」
「それはないですよ。彼氏もいませんし、私は全然関係ないですから」

