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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆


次の日の朝は久しぶりにゆっくり眠っていた。


観光をするために来たわけではないから何をするかも決まっていない。

時計を見るともう午前十時。ソラ先輩も今日は仕事が休みだから電話を掛けてみた。



「おはようございます。ソラ先輩は今日は何をしていましたか?」

『家にいたよ。風子が帰ってきた時のためにゆっくり休んでおくから』


「ふふっ、そうしてください。帰ってきたら買い物に連れ回しますからね」


冗談を言うと笑い声が聞こえてから急に静かになった。

その沈黙があまりにも長くて心配になる。


「ソラ先輩……?どうかしました?」



『郁哉さんから聞いたんだけど今日と明日はデートをするんだってね』


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