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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆


「この子が去年に入ってきたオレの部下だ」

私の存在に気付いた課長が急に紹介して、急いでその女の人に向かって頭を下げる。


「あら、若い。花城くんが誰かの面倒を見れるなんて想像つかない」


その女の人が手に持っていた資料に貼ってある付箋は見たことのある物だった。


猫の顔の可愛い付箋。
陸田さんが営業課に行った時によく預かってきていたもの……。



「酷いな。これでも頑張ってるんだぞ」


「ごめん。上司に迷惑を掛けていた頃しか見てないからかしら。でも他の同期も言っていたわよ」


親しく話をする上に女の人は時より課長の肩に触れたりと頻繁にスキンシップをしている。


探偵に調べてもらった時に理人さんが言ってた課長のことを好きな人は、この女性なんだろうか……。

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